Q&A

Q1: 自然葬の定義とは? 一般の葬儀との違いは?

A : 自然葬はご遺骨の自然な分解や還元を促進し、環境に対する負荷を最小限に抑える葬送方法です。一般的には以下の特徴があります。

a 埋葬方法 : 自然葬ではご遺体を火葬後、可能な限り自然な状態で埋葬することが一般的です。これによりご遺骨が自然な分解プロセスを経て自然界に還元されます。
b 墓石や墓地 : 様々な理由により従来の墓石や墓地を使用することではなく、代わりに樹木葬や海洋散骨を選ばれる方が増えています。
c 環境へのインパクトの最小化 : 自然葬では自然に還ることにより物理的な墓地等の土地使用を最小限に抑えることができます。
d 環境への影響 : 自然葬は環境に対する負荷を減少させることを目的としております。ご遺骨の分解が土壌や海中の中の生物に栄養を供給するという観点から持続可能な方法と考えます。
e 一般の葬儀との違いは : 一般的な葬儀ではご遺体を棺に納め墓地に埋葬し、墓石を建てることが一般的な葬儀で自然葬とは異なります。自然葬はより環境に配慮した方法でご遺骨の自然な還元を重視します。

 

Q2: ご遺骨を粉骨にし、深海2,000メーターに安置するメリットは? また2,000メーターはどうやってわかるのでしょうか?

A : 深海葬は一つの埋葬方法であり、私たちは究極の埋葬方法と考えています。その主な特徴及び場所の特定方法は以下のとおりです。

a 自然環境への負担の最小化 : 深海葬はご遺骨を深海に安置することにより、陸地における埋葬よりも自然環境への負担を減少させることができます。
また深海における分解プロセスはご遺骨を自然に還元し、安らかに安置されると同時に生態系に与える影響もわずかであると考えます。
b 個人の信念に合致 : 自然葬を望む故人にとって深海葬が宗教的、精神的、そして人生哲学に合致すると考えます。故人の尊厳を最大限保ちつつ、自然に帰還させる方法として最良の方法と考えます。
c 神聖で静謐な場所 : 永代供養や樹木葬等の物理的な土地問題等のない深海はいわば永遠の安住の地。故人の魂が静かに眠るにふさわしい場所と考えます。
d 2,000mの根拠 : GPS及び海図を元にし、深海地点を正確に特定できます。誤差は約数十センチから多くて数メーター程です。

 

Q3: なぜ深海なのでしょうか? 海洋散骨との違いは?

A : 深海葬も海洋散骨も海から這い出た全ての生物がやがて海に還るという考えは同じであり、一種の象徴的な視点で人間の存在と終焉を表現します。その主な特徴と違いは以下のとおりです。

a 輪廻転生の教えは魂が生死を繰り返し、次々の肉体に宿るという信念:この過程において魂が浄化されるという考え方もあります。海から生まれ、また海に還る考えも魂の旅路を象徴的に表現しています。
異なる宗教や哲学体系において生死と魂の運命に関するさまざまな理論が存在しますが、共通して人間の存在は自然循環の一部と考えられることがあります。そのため海から這い出た人類がやがて海に還る考え方は輪廻転生の教えとの共通性が見られると言えます。
b ご遺骨の処理方法(どちらもご遺骨を骨粉)
→ 深海葬 : 深海葬はクリオネ型骨壷 “クリオール”に収納されたご遺骨(骨粉/骨灰)を含む形で、特定の深海に安置する方法です。
→ 海洋散骨 : 海洋散骨ではご遺体は火葬後のご遺骨(骨粉/骨灰)を含む形で、散骨として海に散布され、海上や海面で散らばるため一箇所に留まらないことが特徴です。
c 埋葬場所の特定
→ 深海葬 : 自然に還る素材で作られたクリオネ型骨壷 “クリオール”に収納され深海に安置するために場所が特定されます。骨壷と故人のご遺骨はやがて海に溶け、次なる生命の礎となります。
→ 海洋散骨 : ご遺骨は散らばるため、故人の安置場所は特定されません。また人々の営みに近い場所での散骨のために生活環境へのインパクトも考えられます。
d 埋葬儀式
→ 深海葬 : 深海葬は自然に還る素材で作られたクリオネ型骨壷 “クリオール”に納め、2,000m深海海上まで移動し沈降の儀式が執り行われます。
→ 海洋散骨 : 海洋散骨の際にも儀式が行われることがありますが、儀式の内容や方法は個々の遺族の事情で異なります。

 

Q4: 深海は冷たく暗い場所のイメージがあります

A : はい。深海は一般的に冷たく暗い環境です。しかし深海域は通常以下の特徴もあわせ持っています。

a 冷たさ : 深海域は海面から遠くに位置しており、日光があまり届かないため水温は非常に低くなります。深海では水温が摂氏0度以下になることもあります。
b 暗闇 : 太陽光は水深が深くなるほど減少し深海では完全な暗闇が支配的です。このため深海生物は自身の光を発する能力や特別な適応を持つことが一般的です。
c 高い圧力 : 深海域では水圧が非常に高く、深さが増すにつれて圧力が増大します。この高い圧力は生物や物体に影響を与えます。
d 静謐で神聖な場所:深海は科学的な研究や海洋探査の対象としても興味深い環境であり、多くの謎が残されたいわば人類最後のフロンティアと言われています。永遠であり静謐で神聖な場所であると言えます。

深海は一般的には冷たく暗い場所であると同時に異なる視点から見ることもできます。深海における生態系や生物多様性は地球上で見られる他のどの環境よりも独特で興味深く驚くべきものです。深海には美しく神秘的な生物が多数生息しており、その多くは独自の適応を持っています。深海の環境は我々の知りうる生態系とは異なり新たな発見と理解の機会を提供しています。いわば地球創世記の生物や環境の姿であり科学者や海洋学者にとっては深海は常に新しい知識の探求の対象であり、芳醇な場所であると考えることができます。深海の美しさと多様性は海洋環境の独自の魅力を持っており、深海を知ることは私たちのルーツを知ることであり私たちの未来のためにより深く理解し、持続可能な世界の実現のためにも不可欠な要素でもあります。

 

Q5: 深海への到達時間はどのくらいかかりますか?途中で壊れたりしませんか?

A : 我々は以下の計算式で導き出しておりますが実際は深海特有の複雑な海流等も考慮する必要があります。

a クリオネ型骨壷の体積とご遺骨の重量 : 物体を水中に沈める時間は水の中における浮力と物体の重力に関係があります。一般論ですが水深2,000メートルでの物体の浮力は水の密度と物体の体積に依存します。
b 上記から導き出すおおよその到達時間 : 64秒と推定いたします。※根拠は以下の通りです。
c クリオネ型骨壷の形状:下部から側面にかけ沈下姿勢制御のためのスパイラル状のスリットがあります。それに合わせ18個の海水の浸水穴がスリット上に設けられています。また上部蓋の部分には排出穴が8個設けられ適切な水流のコントロールと圧力制御を行っています。クリオネ型骨壷 “クリオール”は空気溜まりを徹底的に排除しているために深海の圧力に耐えうる設計となっています。

※【体積の導き方:クリオネ骨壷重量/3.3kg ご遺骨(骨粉・平均女性重量)/2.0kg 海水容量/3.9l =総重量9.2kg】物体の体積(V)は以下のように計算。V = 質量 (m) / 密度 (ρ) クチャ(泥岩)の密度は一般的に約2,000 kg/m^3から3,000 kg/m^3程度と考え、海水の密度は約1,025 kg/m^3です。物体の質量 (m) が5.3キログラムで泥岩の比重が1、海水の比重が1と仮定し物体全体の体積 (V) を計算。クチャ(泥岩)の質量は:質量_泥岩 = 5.3キログラム(内骨粉含む)泥岩の体積 (V_泥岩) はV_泥岩 = 質量_泥岩 / 密度_泥岩 → V_泥岩 = 5.3キログラム / (2,000 kg/m^3) から (3,000 kg/m^3)クチャ(泥岩) の体積は約2.65リットルから1.77リットルの間にあると考えます。クチャ(泥岩)の密度が一般的に2,000 kg/m^3から3,000 kg/m^3の範囲にあると仮定していますのでおおよその平均値を計算すると、クチャ(泥岩)の体積は約2,650 kg/m^3から2,000 kg/m^3と3,000 kg/m^3の中間値、つまり約2,500 kg/m^3と仮定できます。この場合、物体全体の体積は: V_泥岩 ≈ 5.3キログラム / 2,500 kg/m^3 ≈ 0.00212 立方メートル。この計算によれば、クチャ(泥岩)の体積はおおよそ0.00212立方メートル(または2.12リットル)となります。

※【深海到達時間の導き方:t = √(2 * 2,000 m / 9.8 m/s^2)】 各変数: t : 到達時間 (秒) d : 深海の深さ (メートル) g : 重力加速度 (通常約9.8 m/s^2)この計算により物体が2,000メートルの深海に到達するのに必要な時間 (t) を推定しました。(海中入水初速度0と仮定)

おおよその目安として深海への物体の到達時間を上記のように考えることができますが、これは非常に簡略化された推定値ではあります。深海に届くまでには質量(ご遺骨の重量差)や海水温、海流等様々な要素に依存しますが概ね平均的な時間は64秒と考えます。クリオネ型骨壷 “クリオール”は大切なご遺骨を安全にお運びいたします。今後は深海工学や材料工学の専門家の助言をいただきながらより正確に、そして良いものになるための企業努力を惜しみません。

 

Q6: 深海葬(自然葬)の使命とは?

A : 深海葬や自然葬の使命はいくつかの側面から以下の通りご説明できると思います。

a 環境への配慮 : 深海葬や自然葬は伝統的な埋葬方法に比べて環境への負荷を最小限に抑えることを目的としています。ご遺骨の自然な分解や還元に焦点を当て、地球環境への負担を減らす役割を果たします。
b 個人の意志の尊重 : これらの葬送方法は故人やその家族が個人の信念や価値観に基づいて葬儀を行うことを可能にします。自然葬は伝統的な埋葬とは異なる選択肢を提供し、個人の最後の意志を尊重する役割を果たします。
c 深い精神的な意味 : 深海葬や自然葬は一部の人々にとって自然界への帰還や循環の象徴として深い精神的な意味を持つことがあります。これは魂の旅路や新たな生命への信念と魂のつながり等に関連しています。
d 研究と啓発 : 深海葬や自然葬は海洋環境や生態系に関する研究の一部としても捉えられ、海洋保護活動に対する啓発の一環としても利用されています。深海葬の実施やその影響を評価することが今後、海洋科学や環境保護に貢献できると考えます。 深海葬や自然葬は個人や社会に対して多くの使命を果たすものとして考えられており、環境への配慮や個人の意志尊重、精神的な意味、さらに研究と持続可能な社会構築の啓発の役割が含まれています。

 

Q7: Google Earthを使用してのお墓参りについて聞かせてください

A : Google Earthを使用してお墓参りを行うことにはいくつかのメリットがあります。深海葬に親和性の高いサービスと言える理由は以下の通りです。

a 深海上へのアクセス : Google Earthは世界中の場所を仮想的に訪れることができるため遠くに住んでいる場合や移動が制約されている場合に、遠隔地(深海上)のお墓を訪れる手段として役立つために有効と考えます。
b 様々な人々がアクセス : Google Earthは世界中あらゆる方が簡単にアクセスできるため故人を偲び、思いを馳せ魂に触れることができます。
c いつでもアクセス : Google Earthを使用してお墓に気軽にアクセスできます。故人と繋がりたい全ての方に有効と考え、デジタル時代の新しい墓標のあり方と考えます。
d 記憶の保存とつながり : Google Earthを使ってお墓を訪れ、故人の写真やメッセージがポップアップされます。今後はアバターを介して故人との永遠の繋がりを可能としたサービスを構築します(2024年春サービス開始予定)

今現在はリアルなお墓参りと比べるとまだ仮想的な訪問には感情的なつながりや実際の体験が欠けることがあります。しかし今後はデジタル技術を駆使した故人とのハートフルな繋がりの場所を構築する予定です。そしてこのアバターサービスは深海葬にとどまらず、すべてのお墓(樹木葬やその他自然葬も含む)に実装できるサービスとして今後展開する予定です。

 

Q8: 故人とご遺族のコミュニケーションの考え方をお聞かせください

A : まず私たちは遺族の心を癒すために必要なサービスと考えます。またいくつかの重要な倫理的な懸念も以下のように理解しています。

【メリット】
a ご遺族の悲しみに寄りそう : 故人のアバターとコミュニケーションをとることは喪失に対処するための方法として役立ち、アバターとの交流は思い出を共有し、感情を表現し悲しみを少しずつ和らげるのに有益と考えます。
b 永遠の記憶 : アバターを通じて故人とコミュニケーションをとることはその人の思い出を生き続ける手段として機能します。ご遺族は特別な瞬間にアドバイスを求めることもでき、故人の存在を永遠に感じることができます。
c リビングレガシー : アバターを通じて伝えられる故人の言葉や教訓は、遺族によって大切に受け継がれ次代に伝えることができます。これにより家族の歴史や価値観が続くことが可能となります。
d コミュニケーションの安定性 : アバターを介したコミュニケーションはご遺族にとって感情的に安定した環境を提供できると考えます。故人の存在が変わらないため遺族は自分の感情を安心して表現できると確信します。

【デメリット】
a 倫理的懸念 : 遺族とAIアバターのコミュニケーションが故人を再生産する試みと見なされる可能性があります。このようなアプローチは倫理的にデリケートな領域であり、遺族の感情や意思を尊重する必要があると考えます。
b 合意とプライバシー : 遺族とのコミュニケーションを許可する前に、遺族の合意を得ることが重要です。また個人情報とプライバシーの保護にも留意する必要があります。
c 心の健康 : この種のテクノロジーが遺族の心の健康に対してどのような影響を及ぼすかを検討する必要があります。悲しみの処理に役立つかもしれませんが、逆効果となる可能性もあると考えます。
d AIの制限 : AI技術は人間の感情や人間関係の複雑さを完全に再現することが不可能であると我々は考えます。遺族が本物の人間とのつながりを模倣されたアバターをどのように受け入れるかを慎重に考慮する必要があります。

当然これらのメリット/デメリットは個人や文化によって異なる場合があり、倫理的な考慮や感情的な側面を考慮に入れることが重要です。アバターとのコミュニケーションは慎重に扱う必要があり、最終的にこのアイデアを採用するかどうかは、故人とご遺族との個別の対話と合意に基づいて判断すべきと我々は考えます。倫理的なガイドラインとプライバシーの保護を尊重し、なにより残されたご遺族の心の健康を最優先に考えることが大切です。 生成AIを使った故人との繋がりのその先に大切な人々が集う天国の可視化はこれからの時代の新しい埋葬のありかたであり、心の帰結に繋がると確信しております。

 

Q9:リビングレガシーという継承方法の提案

A : 故人の記憶や遺族とのつながり、経営者であれば事業継承としてのリビングレガシーを残された従業員全ての企業活動に取り入れることを指します。以下の通り。

a 伝承と物的遺産 : 故人の記憶を伝えるために写真や手紙、日記などの物的遺産をデジタルアーカイブ保存し、次世代に伝えたいと考えます。
b 言い伝え : 故人の生涯や経験の蓄積、家族の歴史や価値観を次世代に伝えることができます。
c 今を生きる。これからも生きる:リビングレガシーの考え方は、故人の思いや価値観を残された遺族が現在の生活に取り入れること目的とします。

経営者としての事業継承については、次のステップも考えられます。

a ビジョンと計画 : 経営者は事業の将来を考え、事業継承のビジョンと計画を策定し、分身としてのアバターが今後の安定した企業精神の継承を可能とします。
b 教育とトレーニング : 継承者や従業員に必要なスキルや知識をいつでも伝えることができ、従業員はいつでも創業精神に触れることができます。
c 法的および財務計画 : 適切な法的文書や財務計画を整備し、常に考えを引き出せることにより円滑な事業継承を確保できます。

A : 故人のアバターを介在させてアドバイスを求めるコミュニティを作るアイデアのコミュニティを作成するために以下のステップを考慮し進めております。(2024年春スタート)

a 技術とプラットフォーム : 故人のアバターを作成し、コミュニケーションを可能にするための技術と仮想現実や人工知能を活用したプラットフォームを実装します。
b コンテンツの収集 : 秘密保持契約の元、故人の生涯、経験やエピソードなどを収集し、デジタルフォーマットに変換します。
c プライバシーとセキュリティ : ユーザーのプライバシーとデータセキュリティに対する対策を慎重に講じます。
d UDデザイン : ユーザーがアドバイスを求める方法を設計し、直感的な操作性と対話を容易にします。
e カスタマイズと学習 : アバターをユーザーに合わせてカスタマイズし、生成AIを通して継続的な学習機能を導入します。
f コミュニティの運営 : コミュニティのモデレーションや運営についてのガイドラインを策定し、弊社で運営管理します。

このようなコミュニティを構築するには技術、データプライバシー、法的規制など多くの要素を考慮する必要があります。専門家の助言をいただきながら、最も大切なユーザーにとって有益で感情的なつながりを提供することを念頭に置いて実装していきたいと考えます。

 

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